第6章 悪夢
「椿、行ってくるね」
椿の髪は男の子のように短い
伸ばしていたが髪を母親が切って、売ったそうだ
少し寂しげに頷く姿は7歳よりも幼く見える
「アオイさんのお手伝い頑張る」
胡蝶様がいてよかった
ここの蝶屋敷には同じぐらいの歳の子が3人いるみたいだし
蝶屋敷の門を抜けると煉獄さんが待ってくださっていた
錦家の時から鬼滅隊の本部とは縁がなくて、ましてや、柱なんて自分から関わろうともしなかったのに 人と距離を作ることをやめていた 多分炭治郎さんにあってからだと思う それから胡蝶様のおかげ
何より煉獄さんの言葉が暖かかったこと
なんだかんだ言って宇髄さんもやさしい
良かった 椿にも出会えた
色々考えながら人目を避けて走っていると、指令になっている無限列車が次に到着するという駅に着いた
「よもや...これほど人がいるとは...」
駅にはたくさんの人がいた
しかしその人たちは列車には乗らないみたいで、駅員さんと何か対立しているようだ
「この騒ぎはなんでしょうか」
近くにいた西洋風の服を着た人に聞いてみた
「なにやら列車に乗った親戚が帰って来ないようだ
その列車に見送った親が講義しているのだという
お前さんも関わらない方が身のためだぞ」
「錦少女、まだ列車が来るのには何日かかかるためその親族に話を聞こう!」
指令には何十人何百人もが鬼に襲われていると聞いた
最早無事に帰って来れる人は少ないかもしれない
「...少女...錦少女!大丈夫か?
まだ時間があるから今日は近くの藤の花の家で休もう」
どうしたんだろう
胡蝶様から頂いた精神安定剤は飲んだのに
寒気がして頭が痛い
どうしよう
今回の司令が
怖い