第4章 蝶と柱
「椿はこれからどうしたい?」
7歳の少女になんて質問をしてるんだろうっていう自覚は十分にある
だけどこれ以上事故だったとしても巻き込みたくない
「紫娜さんみたいにま...つばきもなれる?」
「なりたいと思えばなれるけど
自分の命を削って人の命を守るんだよ
それでもなりたい?」
那田蜘蛛山でたくさんの鬼殺隊員が亡くなっていた
これ以上死んで欲しくない
錦家では当たり前だった鬼殺への道を強制したくない
「なりたい!」
さっきとは比べ物にならないぐらい目が輝いている
嬉しいような残念でもあるようなそれでも自分に憧れてくれたことがこそばゆい