第2章 紫娜の過去
それから1年がたった
この1年で50体以上の鬼を殺した
でも集落の人達を数えると100超えるのかな?
もう位なんかどうでもよかった
ただ憎い
家族を鬼にした鬼舞辻無惨を
たくさんの人を殺して笑って鬼となった父を
割り切れずにいる自分を
鬼殺隊になっても守れなかった自分を
鏡に映る自分を
家族を愛せなくなった自分を
何度も見てきた
1番あなたのことを知ってる
綺麗な長い髪
でも背中にはたくさん痣があって
たくさん父上に殴られて
母と泣いて
紫遊雅に負けて
紫遊佐と遊んで
火をつけた時にあなたも死ねば良かったのに
本当に死ねば良かったのに
自分が憎い