第9章 自切
椿に刀の振り方を教えていた時に鴉烏から指令が下された
「真東 真東ニ向カエ 柱ト合流セヨ」
柱...?誰だろ
「ごめんね椿 頑張ってすぐ終わらせるから」
「ううん 行ってらっしゃい」
蝶屋敷に住まわせてもらってるけど指令が決して無くなったわけじゃない
週に三 四日は指令に赴くことが多い
その間椿は何してるんだろう
やっぱり私なんかよりもきちんとした育ての方に任せた方が椿のためになる
その考えは椿を見る度に浮かび上がり、椿の練習する姿を見る度に一緒にいたいという思いが浮かび上がる
きっとこの思いは
"椿が頼れるのは自分一人しかいない"という考えを言い訳に育まれてしまった
感化されやすすぎなのかな?
それでも椿と一緒にいたいということにまだはっきりとした理由をみつけたくはない
見つけてしまった瞬間になにかが壊れてしまいそう