第7章 Coke+ポンパドール -Fseries-
「…なんか、やなことあった…?」
「え?」
相葉さんがしおしおしちゃって…
俺のこと、心配そうな目で見つめている。
「え?え?違うよ?いつもとちょっと違うお酒飲みたかっただけだよ?」
「…本当に?」
「ホントだって!」
「和…」
急に、ぎゅっと相葉さんに抱きしめられた。
ほっぺたに、相葉さんのむき出しの胸板がくっついて…
…あったかい…
「…ちゃんと、言って…?」
「え…?」
「いつもおまえ、言わないから…おーちゃんと一緒で…肝心なこと我慢するから…」
「ど、どうしたの…?相葉さん…」
「だからぁ…ちゃんと俺にくらい、愚痴れよって言ってんの!」
「…相葉さん…」
「弱音だって…吐けよ…俺くらいには…」
「……うん」
「俺だって、弱っちいとこ見せてるんだから…おまえも見せろよな」
「…ふふ…わかったよ…」
「約束だぞ?」
「わかった」
相葉さんは体を離して、小指を出してきた。
その小指に、小指を絡めた。
「ゆーびきーりげーんまーん」
「うーそつーいたらはーりせんぼん、はーるかっ!」
「ちょっ!おまっ…」
「え?じゃあ、はーるなっ!」
「真面目にしろよおお!!!」
「きゃー!相葉さんが怒ったぁぁぁ…」