第7章 Coke+ポンパドール -Fseries-
潤はわさっと俺の髪の毛を掻き分けて、頭を見てる。
「どのへん?」
「あー…右っかわ。そのへん」
「ん…あ、見事なたんこぶだわ。ちょっと赤くなってるね…冷やしておいたほうが良いかも…」
「うん。あとで冷やしておくね…」
「…大概にしなさいよ…?」
「ご、ごめぇん…」
よしよしと俺の頭を撫でると、潤は座り直した。
「潤、冷蔵庫にいれてきた。テリーヌ、ありがとうな…」
翔ちゃんが素っ裸のまま戻ってきて、ちょっと気まずそうに寝室の入り口で立ってる。
「あれ…?智くんは?」
「ああ…ごめん。実は、熱出してて…今、病院にいるんだ」
「えっ…大丈夫なの?」
「7度6分だったから…ちょっと熱でね」
「そっかあ…そりゃ大変だったな…」
「うん…あの人、熱があること言わないんだもん…ここに来る途中でやっと言いだしてさ…だから、ごめん。連絡遅くなった…っていうか、翔くんが電話出てくれてたら、ね?」
「あ…あい…誠に申し訳…」
「で?なんでニノもカズヤもいないの?」
「あー…そういや、アイツらも遅いなあ…」
翔ちゃんは何かを探して部屋をウロウロしている。
「もお…なんか着なさいよあんたたち…」
潤が呆れて言うから、服…
あ、俺の服リビングだ。