第7章 Coke+ポンパドール -Fseries-
S side
よぉーし…
いいぞ…このまま、押し切ってやれ。
「雅紀…」
少し体を起こしてみた。
雅紀は俺の腰を持ったまま、恋する乙女みたいな顔で俺を見てる。
よぉーし…
いいぞ…その調子だ、相葉雅紀。
「愛してるよ」
「翔ちゃん…」
「だから、後で…な?」
「嫌だ」
「は?」
「今欲しい!」
嬉々として、雅紀は自分から服を脱ぎ始めた。
「ちょ、ちょちょちょっ…雅紀!?」
「今すぐっ…抱いてっ…ねっ?」
最後の砦の、青のボクサーパンツまで脱ぎ捨てて。
雅紀は俺の腕を掴んだ。
「行こう!」
「は?え?どこへですか…うあっ…」
首がガクッとむち打ちになりそうなほど、すごい勢いで腕を引っ張られてリビングを出た。
そのまま一階の寝室のドアを派手に開け放って、雅紀と俺はベッドに倒れ込んだ。
「翔ちゃんっ…愛してるっ…」
裸の雅紀が俺に馬乗りになって、キスの嵐。
「ちょっ…だか…んごっ…」
熱い唇から舌が出てきて、俺の口の周りがびしょびしょになるほど舐め回されてる。
もぉ…どっかの犬かよぉ…
もう、こりゃ止まんないな。
「翔ちゃん…翔ちゃん…」
かわいいやつ…
「雅紀…」
ぎゅっと雅紀のむき出しの身体を抱きしめた。