第7章 Coke+ポンパドール -Fseries-
「うがあ!」
ソファから飛び降りて、後ろからタックルしてやった。
「どあっ…」
結構な勢いで抱きついたから、つんのめってラグの上に倒れた。
「!?!?」
「ばかー!潤のばかー!」
「…びびったぁ…」
ラグの上で寝転がったまま、ぐるっと上に乗る俺の方に体を向けた。
「あっぶねーだろ!?」
「だって、潤がばかなんだもん」
「だからってタックルはねえだろ!?」
ぶにーってほっぺたを摘んで横に引き伸ばされた。
「ぶ…くちふぃるきれる」
「ちゃんとリップ塗らないからだろ…」
「寝てたんだもん。潤が塗ってよ」
「いつもポッケに入れてるでしょ?」
がしっと潤が股間を掴んできた。
「ちょっ…そこちが…」
みるみる体から力が抜けていく。
「…なんで硬くしてんの…?」
「なんでもいいでしょお…」
潤がいい匂いだから
潤がキスしてくれたから
潤がそばにいるから
ぐりっと掴んだ手が動いて、俺のこと強く握りしめた。
「あっ…じゅっ…ん…」
「…何してんだよもお…」
「だぁってぇ…」
するりとスエットの中に、潤の手が入ってきた。
「…智は俺の匂いで欲情すんの」
にやり、潤が笑った。
「やーらしー…」