第6章 シュガー・ビート
女じゃだめなんだ
他の人じゃ意味がないんだ
「智くんじゃないと…だめ…」
智くんだから…
「翔ちゃん…?」
だから、欲しい
「どうしよう…俺…」
「…どうしたの…?」
「すんごい、欲しい」
「え…?」
「智くんが、欲しい」
「な…」
驚きで見開かれた目が、真っ赤になってくる。
「なにいってんだよぉっ…俺、男だしっ…翔ちゃんと同じモンついてるんだぞ!?」
「いい…それでもいい」
智くんにあの顔、させたい。
ずっと見ていたい。
「もお…訳解んない…俺の、しゃぶれるのかよお…?」
泣いちゃった。
ぽろぽろ涙が溢れてくる。
「しゃぶっていいの?」
「え…?」
スマホを座面の方に放り出して、智くんのハーパンに手を掛けた。
「ちょっ…」
「しゃぶったら、智くんをちょうだいね?」
ずるっとゴムの部分を引っ張ってずり下げた。
勢いよく、智くんのが飛び出してきて。
「や、や、ちょっ…待ってっ!」
慌てて隠そうとする手を遮って、身体を折り曲げてそれを咥えた。
「うそっ…しょ、翔ちゃんっ…」
ぐいぐい肩と頭を押されてるけど、離さない。
唇に力を入れて、にゅるりと口の奥へ入れた。
「ひっ…だめだってばぁっ…」