第6章 シュガー・ビート
手の中ソレはみるみる硬くなって。
ハーパン越しにはっきりとその形がわかるほどだった。
「気持ちいいの…?」
「し、刺激するからだろぉ…」
なんとも情けない声を出して、顔を手のひらで隠してしまった。
「何で隠すの」
「…うるさい」
「俺、顔が見たいんだけど」
「…余計見せるか」
頑なな声で拒否られてしまった。
「あそ、じゃあ送信…」
「んがっ…わ、わかったっから…」
最後の方は弱々しい声で。
仕方なく手のひらを顔から外した。
情けなく眉をハの字にして。
頬を少しだけ赤くしてる。
潤んだ目で俺を見上げる
その表情は、完全に…
「感じちゃった…?」
「違う…翔ちゃんが触るから…」
ど変態のくせに認めないんだ。
「俺…横アリで…」
「…なんだよ…」
「智くんがひとりでシてるの見て、感じた」
「…は…?」
「変態だろ?」
「変態だな…」
「そんでもって」
「なんだよ…」
「いま、ちょっと気持ちよくなったあなたを見て、興奮してる」
「…本物の変態じゃないかぁ…」
智くんの腿に、自分のをこすりつけた。
さっきから勃起しっぱなしだ。
「や…だぁ…もぉ…」
真っ赤になった智くんは目を伏せてしまった。