第5章 ブーゲンビリア-Fseries-

「ああっ…」

いきなり、何にも言わないで翔ちゃんの中に入った。
脳みそが沸騰しそうなほど、嫉妬で一杯で。
とにかくもう、入ってしまいたかった。

「さ…としくぅ…ん、待って…」

すっごい、翔ちゃんの匂い濃い。
脳みそ痺れる。

「無理…止まんない」

中、すっごい濡れてて。
だから入れられるけど、今まで経験したことない締め付けとぬるぬるで、あっという間にぶっ放しそうだった。

「さ…く…ぅ…智く…ん…手、握って…？」

ぶっ放さないよう、ゆっくりゆっくりと翔ちゃんの中にオレを埋め込んでいくと、またそんな可愛いことを言う。
さっきは嫉妬で死にそうだったのに、全部入った瞬間忘れて。


愛おしくて

ただ、ただ

愛おしくて

翔ちゃんが

愛おしくて


後ろから翔ちゃんの背中に覆いかぶさるように体をくっつけると、流し台の上でぐーになってる手に自分の手を重ねた。

すぐに翔ちゃんの手が開いて。
恋人繋ぎみたいに、指を絡み合わせた。

「翔…ちゃん…」

可愛くて。
いきなり突っ込まれて耐えてる翔ちゃんの全てが可愛くて。
可愛くて可愛くて。
髪の毛に鼻を埋めて、翔ちゃんの匂いを存分に吸い込む。



ああ…愛してる…