第5章 ブーゲンビリア-Fseries-
もうどこからこんな匂いすんだよっ
頭もう、真っ白でうまく回らない。
でも、それが逆に良かったのかもしれない。
目の前にびよんって飛び出してきた、マックス状態の翔ちゃんのしょうくんをなんも考えずに口の中に入れた。
「ひゃっ…智くんっ…」
俺の頭の上に乗ってた手が、髪の毛をがしっと掴んだ。
凄いいい匂いで。
凄い美味しい。
男のちんこ咥えるのなんて初めてなんだけど、本当になんの抵抗もなかった。
「あ…やだ…智くん…も、出そう…出ちゃう…」
がくがく震える足を押さえるように掴んで。
しょうくんを咥えこんだまま身体を流し台に押し付けるように、動かした。
「ひゃっ…冷たっ…」
背中やケツが当たって冷たかったのか、翔ちゃんの身体がぶるっと大きく震えて。
また一層、翔ちゃんの匂いが濃く漂ってくる。
なんにも…
本当になんにも考えずに、口の中にしょうくんを入れたまま、ケツの方に手を伸ばした。
男同士がどうやってするかは、聞いたことくらいはあった。
でも、それがオメガ相手でっていうのは、全くわからなかった。
多分中学の保健体育で習ってるはずなのに、全く思い出せなかった。
でも…女みたいに、濡れるんだって。
それだけは聞いたことある。