第4章 シュプリーム
「おっはよー!」
「はよー…」
「おはようございます」
「ざーっす」
「ふにゃー」
次の国立ミーティングの日。
稽古場に行ったら、もうみんな揃ってた。
「おーちゃん!おーちゃん!」
「ふにゃ?」
どうやらまだ眠いらしい。
「ね、ね。例のアレ、届いてるでしょ?」
「もちゅろん」
「じゃあ、始まる前にみんなに配ろうよ!」
「にゅん」
マネくんがダンボールを稽古場の隅っこに置いてくれてる。
ちょっと前に届いたんだけど、全体ミーティングがなかったから、まだ開けてなかったんだよね。
『相葉』『大野』っていう紙が貼ってある、でっかい箱が二箱。並んでおいてある。
「これ、なに?入ってきた時から気になってたんだけど…」
松潤が俺たちの背後から覗き込んできた。
「そうそう。私も気になってたんですよ。えらい懐かしい銘柄じゃないですか?」
「なになに…?マウンテンデュー!?なっつ!」
翔ちゃんがニノの背中越しに覗き込んできて、感嘆の声を上げた。
俺とおーちゃんは、目を合わせてにっこり笑った。
「えへへ~…懐かしいでしょ!」
「こっちは、アンバサだよ!」
そう言って、ふたりで箱を開けて中の缶を取り出した。
「うわー!何これ!?超懐かしい!」