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金森さやかに甘い期待を裏切られる夢小説

第1章 1章


金森さんが私を見てる。な、なに?私はとっさに目を知らした。けれど金森さんは何を考えているのか、黙ってこちらを見つめ返してくる。あれ、すごい私すごい見られてる。
ど、どうしたんだろう。
「失礼します。氏」
こちらを見ているその顔がそういってにやっと不敵な笑みを浮かべた。
失礼って何が?あれ、なんか寄ってない?
「いただいてもいいですか」
低い声がささやいてくる。い、いただく?・・ってなにを?!
か、金森さんの手が伸びてきて、私の…私のマフラーを‥‥って嘘!マフラーを下げられた。
ええ!なにこれ
ま、まさか・・・・
どきんどきん わわ、心臓が・・・。金森さんが背をかがめてきた・・・・これって、これって・・・・・
金森さんの顔が近づいてきて・・・そして・・・・あ、目、閉じなきゃ。でもそしたら金森さんの顔が見えないな。
と思ったその時
ごそ
て、あれ?私、金森さんに首元に手を突っ込まれてる。なんで?
ごそごそ 金森さんの手が私のマフラーの中で動いている。
「????」
「取れました、ありがとうございます」
そういったかと思うと金森さんが手を引っ込めた。そこにはさきっきまで持っていなかった何か小さな紙きれのようなものが握られている。
「音曲浴場の牛乳シール、集めていたんです。これでちょうど10枚。応募できます」
へ?応募??牛乳シール?
目のまえの金森さんはいつもの顔でにやりと笑っている。紙切れには牛乳瓶のマークが描かれてる。あ、そういえば昼に飲んだな。「いただく」ってまさかこれのこと?そんな満足そうに笑っちゃって。
なんだ、私のマフラーにくっついてたそれがお目当てだったのね。拍子抜けしてため息を漏らした。
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