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魔入間短編

第1章 あなたへ



そう言えば、
と、カレンダーを眺めてて、思い付いた。
人間界ではもうすく、バレンタインデーだ。
こちらで、そんなイベントがあるかどうかわからないけど、作って見ようかな?

オペラさんに一言断りを入れて、お菓子の材料を用意してもらった。

不思議なもので、魔術や魔力などがあるのに、人間界と似通った道具や材料があるのだから面白い。

バレンタインデー定番のアイシングクッキーとブラウニーを作ることにする。
何人分作る?
クラス分とおじいちゃん、オペラさんに、
……まあ、ある程度作ればいいか。
久しぶりに作る。
朧気なレシピを思い浮かべて、
よし。


おおー何となくで来た。
割りと、久しぶりでも出来るもんだ。

「美味しそうですね?」
「わあ、ビックリした。どうしたんですか?」
「入間様の前例があるので、様子見に来ました。」
「ああ。あの時は大変でしたね。手伝えずすみません。」
「いえいえ。」
「味見、してみます?」
「おや。でわ。」

久しぶりに作ったから、どうかなと思った。

「これは、中々。美味しいですよ。」
「本当ですか?嬉しい!」
「私のレシピに加えても?」
「どうぞ、どうぞ。」

誉めてもらえたので、自信がついた。


追加で作った分をあら熱がとれたら、個包装にして分ける。
メッセージカードをつけて、紙袋に入れる。
よし、準備は万端だ。

当日が楽しみ。

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