• テキストサイズ

人類最強の短編【進撃の巨人/リヴァイ】

第1章 泣く





『ごめん、今から行ってもいい?』


午前1時を過ぎた頃、そろそろ寝るかとテレビを消すのとほぼ同時にからLINEがきた。

こんな時間に何言ってやがる

すぐに通話ボタンを押すと3コール目で繋がった。
微かに聞こえるBGMの様な音で外にいることが分かる。

『もしもし』
「てめぇ今どこにいる」
『駅前のコンビニ…』

隠す気のない俺の苛立った声に今にも泣きそうな、仕方ねぇな

「すぐ行く。店の中で待っていろ」
『うん、ごめん。』


鍵と財布と電話だけ持ちすぐに家を出る。
どう考えても高校生が出歩いていい時間じゃねぇ。
駅前のコンビニなら歩いてもたかが知れてるがあいつの状況もイマイチ分からないので車で向かうことにした。







「いらっしゃぁせー」


深夜のコンビニらしい全くやる気のない挨拶を聞きながら入店すると雑誌コーナーにいたと目が合う


「おいコラ今何時だと」
「ごめ、なさ……ぅ、リヴァイィ~ごめなさぃぃ」


おいおいおい
なんだこの状況は


俺にしがみついて泣き出したに説教する気が萎えてしまった。

意味が分からねぇがとりあえずニヤニヤこちらを見ている店員に舌打ちしてさっさと店を出る。
絶対顔覚えられたな、もう2度とこの店にはこねぇ。


グズグズ泣きながら謝るを車に乗せてエンジンをかけると急に腕を捕まれる

「ホームには!行かないで!」
「はぁ?」

ホームというのはが住んでいる孤児院の事だ。俺も5年前までは住んでいた。


「友達の家に泊まることになってて、外泊届け出してるの」


じゃぁなんでその友達の家に行かないんだ。

ごめんなさいと尚も謝り続けるにまぁこの状況でホームに届けても騒ぎになるかと思い仕方なく自宅に戻ることにした。




「ほら顔洗ってこい、とりあえず俺の洗顔使っとけ。右側に置いてある。」
「ありがと」

を家にあげてやり、すぐにタオルを渡してやる。
とりあえず話はその崩れまくった似合わない化粧を落としてからだ。
第一お前化粧なんて普段してたか?

洗面所に入っていくを確認してから紅茶を入れるためケトルをセットして茶葉やらカップやらを出す。









/ 19ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp