第2章 酔っぱらい
こいつは結構とんでもないことをエルヴィンはじめ分隊長やら新兵やらがいる前で言っているが明日記憶はあるのだろうか。
俺がバカなのはよく分かったがお前も相当なバカだな。
エルヴィンは休日に働かせ過ぎた事を理由に明日は俺もも休みで良いと笑っている。
お前がそう言うなら、従おう。
ピーチクパーチク文句を言いながらとうとう俺のグラスの酒まで飲みはじめたを今度こそ無理矢理立たせる。
これ以上暴れるなら担いででも連れて帰る。
「、良かったな。団長命令で明日は俺もお前も休みになった。
キスもしてやるし、なんなら明日の朝まで抱いてやる」
「…………ホントですか?」
小首を傾げるんじゃねぇここで押し倒すぞ。
俺との会話に新兵が何人か酒を吹き出しているがお前らキッチリ掃除してから帰れよ。
さっきまでのぶちギレ具合はなんだったのか、とにかく機嫌が治りヘラヘラしはじめたは周りの目を気にすることもなく俺に抱きついて来たので受け止めてやる。
どうせ足取りも覚束ないんだろうから抱えて部屋まで帰るかと考えているとが俺の服をギュッと握りしめてくる。
「?どうした。」
「きもちわるい……吐きそぉ…うっ」
「…………ペトラ、頼む。」
それまで赤い顔をして俺達を見ていたペトラがハッとして近くにある女子トイレまでを凄い勢いで連れていった。
その後出すものを出しきったは便所から出た途端に寝落ちて倒れこんだらしい、支えきれず下敷きになって半泣きで助けを求めるペトラからを受け取った。
一応部屋へ連れ帰ってみたものの、翌日の太陽が高く昇る時間までが起きることはなかった。
「よぉ、どんな気分だ?」
「………………っっっ!!!
申し訳ありませんでしたぁぁぁ!!!!!」
どうやら記憶は飛ばさないタイプらしい。