第1章 フェイタンとお風呂
「くぅは恥ずかしがり屋ね」
「フェイタンだって私にずっと裸見られたら恥ずかし.......ごめん聞いた私が馬鹿だった.......」
話してる途中でフェイタンがまったく理解出来てない顔をしてるのを見て悟った私は怒るのが馬鹿らしくなった。
「もういいよ。」
私ばかり恥ずかしくて馬鹿みたいだ。こうなったら拗ねてやる......!
「今日くぅ機嫌悪いか.......?」
「別に.......」
いつもならフェイタンが近くに来るのが嬉しくて抱き着くけど今私は拗ねているするもんか!
すると、拗ねているのが伝わったか申し訳なさそうにフェイタンは手を伸ばして私の頭をポンポンした
「からかい過ぎた機嫌直すよ....」
そんなふうに落ち込まれたらフェイタンが大好きな私はあっさりと許してしまう。フェイタンには本当に適わない。自然に触れられるだけで頬が緩んでしまう。
「ん.......いいよぉ」
その私の笑顔を見てフェイタンは安心したのか、良かったと笑みを浮かべた。
「怒ってごめんね?」
さっきまでくっつけなかったぶんフェイタンに擦り寄ると私に腕を回して抱き寄せた。
「いいよ気にすることない」
フェイタンの体温が写ってきてあたたかい。
「くぅは恥ずかしがり屋で怒りん坊なのが分かったよ」
フェイタンは時々こうして私がどう思うのか探る癖がある。あまり会えない分1度に沢山知りたいと前に1度言っていた。
「そうかな.......泣き虫でもあるよ?そう考えると私ってダメダメじゃんね.......」
泣き虫の怒りん坊の恥ずかしがり屋なんてめんどくさいやつだ、フェイタンはこんな私でも好きなのかな。
「なにいてるね、からかいがいがあよ。」
不安な顔をしていたように見えたのかフェイタンが頭を撫でてくれる。その手に先程の不安は杞憂だと思い安心する。
「ほ、ほどほどでお願いします。」
「怒たら抱き締めれば解決」
そんなに私単純じゃない!...と言いたいけど実際怒ってフェイタンに抱きしめられたら許しちゃうんだろうな