第1章 フェイタンとお風呂
フェイタンとお風呂
「いやだあああ!こんな豚みたいな体晒せないよおお!フェイタンなんで入ってくるのおお!!?」
「? くぅがいたからね」
なんでこうなった!
久々に帰ってきて明日一緒に出かけられる話をしたあと私はお風呂に向かい体を洗い終えた頃、何故かフェイタンは風呂のドアを開けて一緒に入ってきた。
急いで湯に浸かる私を他所にフェイタンは悠々と体を洗いながらこちらを横目で見てくる。
「いやいや!見てて見苦しいやろ!?」
「何言ってるね今更」
「今更って!」
見苦しいのはいつもの事だというのか!?幸いにも白濁のお風呂で隠れているとはいえ恥ずかしくてしょうがない。
「そんなに混乱しなくていいね。 くぅのことちゃんと見てる」
ニヤリと意地悪く笑うフェイタン。
「そこが問題なんです!最近更に肥えたんだから!!贅肉だら.......」
「骨ばかりよりいい。柔らかくて好きよ。」
「す、すすきって.......!」(カァァア
耳まで赤くなる私の横に入ってくるフェイタン。浴槽じゃぁ距離が取れない。
「 くぅ.......顔まかね」(クスクス
誰のせいで赤くなったと思ってるんだ!普段あんまり好きって言わない癖に!
「逆上せただけ!もう上がる!」
「逆上せたなら水飲むね」
着いてくるフェイタン。さっさとお互い服を着てタオルをかぶる私。
「水は嫌い。牛乳がいい」
「……飲み物ならなんでもいいからささと飲め」
牛乳を飲む私を横目にフェイタンは特に何か飲むわけでもなく、タオルで頭を乾かしていた。
「フェイタンは飲まないの?」
「私は逆上せてないからいいね、 くぅと違て」(クスクス
「逆上せたのはフェイタンのせいだもん!」
体を洗ったら出る予定だったのにフェイタンが来たから余計に暑い湯に浸かるハメなったのに!
「ワタシのせいか? くぅが恥ずかしがってなかなか出ないのが原因じゃないか?」
「恥ずかしがるようなことしたのフェイタンだから!」
私が真っ赤になって怒るとフェイタンはなんでもない事のように首をかしげて
「夫婦なのに恥ずかしがるほうがおかしいね」
「夫婦でも混浴じゃぁないんだから!」
怒る私を他所にフェイタンはクスリと笑って楽しそうにしてる。