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君がため【鬼滅の刃】

第5章 今夜、君と恋に堕ちる。【不死川実弥】




初めて行ったホテルの、同じ部屋。


部屋へ入ると、そのまま壁に押しつけ噛み付くように唇を奪った。


『!!…ッ、ん…ぁ…っ、んんぅ!…っ』

アルコールの含んだ吐息が互いに漏れ、醒めていた酔いがまた脳内に回りそうだ。

ひとしきり口内を貪るように奪い尽くし、唇を離せば紗英は既に蕩けた顔で俺を見上げている。

「…まだキスだけだろ…?」

ニヤっと笑い、親指で唇をなぞれば僅かにくすぐったそうに身を捩る。

紗英を横抱きにしてベッドへと運ぶ。

『!!不死川さんっ、あの…シャワー…』

「…いいだろ、別に。…気になるか?」

すん、と紗英の首元へ鼻を寄せれば微かに宇随の香水の香りが鼻腔をくすぐる。

『…やだっ、そんなとこ…!!』

「風呂いくぞ…」

『え!?…っわ!!』

脱衣所で手早く紗英の服を脱がし、風呂場へと押し込み蛇口をひねった。

『ひゃっ!!!もう…、急だよ…っ』

「宇随の香水が移ってやがった…」

シャワーをかぶりながら、紗英の手が俺の首へと伸ばされた。

『…不死川さんが…消して…?』

濡れた髪に水を弾く肌。ゾクっと背筋が震え…中心に熱が集まってくる。

「…言われなくても…」

キスをすればくぐもった声が浴室に反響する。抱き寄せれば柔らかい胸が身体を押す。くびれた腰に手を這わせ臀部へとなぞり下ろした。

『…んぅ…っ、ぁ…!』

「いつもより気持ち良さそうだな…?…さっきも宇随に触られてたしなァ…?」

少し意地悪を言い、茂みを分け熱く蕩けそうな其処へ指を這わせれば、既に濡れそぼっており、とろみのある液体が指へまとわり付く。

『ちが…ぅ、あ…っ…しな、ずがわ…さんが…』

「…俺がどうしたァ?」

『…っ!しなず、がわ…さんが…っ触るからあッ!』

脚を震わせ、立っているのも精一杯らしい。片足をぐっと担ぎ上げ一気に指を沈め蕾を擦った。その瞬間、ぎゅううっと激しく締め付け紗英の身体が震える。

『あああッ!!!…ぅ、んう…っ、ぁ…いっちゃ…た…っ』





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