第17章 贈り物を貴方に【悲鳴嶼行冥】
『…っ、ふ…ぅあ…ぁ…っ!』
じゅぷ、ちゅぷ…と音を立て舌を絡めながらキスをすれば、どちらの唾液かわからないものが口の周りを、首筋を濡らしていく。
こんな激しいキス…いつもの先生からは全然予想出来ない。
「…気持ち良いのか?紗英…」
膝の上に座らされ、逃げられないよう腰を抱え込まれる。
「…今日はまた薄着だな…それに下着をつけていないのか?」
先生の大きな手でキャミソールの上から乳房を撫でられ、指がその先端を弾く。
『ぅ、あ…っ!んん、…はい……っ』
「…思っていたよりも大きな乳房だ。着痩せするタイプなんだな、紗英は。」
ゆるゆると縁を描くように乳房を揉まれ、先生の手の中で形を変えてゆく。
『…っ、う…先生…に、触れて欲しかった…からっ…』
「…私に抱かれたくて、今日は下着をつけてなかったのか?」
『…、は…い…っあ!?…ひ、ゃあ…っ』
キャミソールを鎖骨辺りまでたくし上げ、露わになった乳房に直接触れられる。先端をコリコリと転がされ…吸われ…、いくつも乳房に紅い花を散らされていく。
「…女性の方から誘うというのは勇気がいったろう。…すまない。」
『ん、ぅ…謝らないで…っ、あ!?…ぁ、う…ッ!!』
耳たぶを軽く甘噛みされ、舌でなぞられる。
お腹の奥が苦しい程、ゾクゾクしてしまう。…きっと、私の身体が…先生を受け入れる準備をしているんだ…。
あまり余裕はないけれど…ちらっと先生を見れば、先生の顔も赤くて…、それだけでまた、お腹の奥がゾクゾクと震えた気がした。
「…っ、紗英…こっちも…、良いか?」
先生の指が私の…誰にも見せた事ない敏感な場所にショートパンツの上から触れる。
『…!、はい…触って…?』
なるべく私に負担をかけないよう、ゆっくり事を進めてくれているんだと…手に取るようにわかって、余計に苦しい。
もっと…、もっと…性急に求めてくれても大丈夫…
そう伝えたいのに、…きっとそのまま言っても先生はダメだと言うだろう。
先生も…余裕、なくなって欲しい…。