第11章 櫛を贈らせて【竈門炭治郎】
突けば、突く度に溢れる潮。
1度出始めたら止まらなくなるのか、良いところに当たるせいか、何度も何度も締め付けて潮を溢れさせた。
『や、ぁ…ッ、もう…だめぇ…っ!』
艶めかしいというより、少し悲痛な声になって心配になり一旦昂りを抜いた。
「大丈夫…?苦しかった?ごめんっ…」
昂りを抜いた身体は崩れるように膝をついてしまう。
『…ん…ぅ、お水…飲みたい…』
紗英さんを寝かせ、ベッドの横に置いてある水差しからグラスに注ぎ、渡した。
『…ありがと…』
グラスを落としてしまいそうな程震える手を支え、口まで運べばコクコクと勢いよく喉を上下させながら水を飲む。
「ごめん、俺…やり過ぎた…。」
『…ん…、大丈夫…。気持ち良かったの…。ちょっと、水不足になっちゃった…。』
力なく笑い、頬に口付けされる。
「…やめとく…?無理してるだろ?」
『…やめない。私の中に…いっぱい出して…?』
男ってのは…どうしてこうも単純なのか。…少し落ち着きかけた昂りが、紗英さんの言葉一つでまた熱を蓄え始める。
「…苦しくなったら直ぐ言って…」
『…うん。…好きよ…炭治郎くん。…ありがと…。』
紗英さんの脚を抱え、グッと奥まで挿れた。
『!!、っ…あ、あ…ん。…ッ好き…っ、炭治郎くんが好きなの…っ!』
「…っ、…!…俺も、…俺が…どれだけ紗英を好きか…っ!…もう、絶対離れない…っ」
紗英さんの身体になるべく負担をかけたくないと思うのに、蠢きながら誘い込む膣内は俺の腰を早めるばかりだ。
『…離さないで…っ、ちゃんと…!…あ、ッ帰ってきて…っ…もう、1人に…しないでっ…!!』
ここへ来た時…俺の着替えを抱え、俺のベッドで涙を流し眠っていた紗英さんの姿が浮かんだ。
ずっと…帰ってくるか来ないかわからない俺を…待っていてくれたんだ。
大切で…一生守っていくんだと誓った愛おしい人を泣かせてしまった。
「…1人にしないっ…!…させないっ…ッッ…!!」
きゅううと膣内が最大限まで締め付けられ、俺は紗英さんの膣内で精を放った。
ビクビクと、腰が震え…その度収縮する膣内が気持ち良くて…最後の一滴までその中に沈めた。