• テキストサイズ

【O】ぬくもり(気象系)

第4章 ぬくもり






店の戸を開ける直前、急にミキが後ろに隠れて。両手でぐいぐい背中押されて。

「?なに?」
「いいから。開けてっ」
「??」


ガラガラガラ…

ミキ「ただいまぁ~♪」
女将「遅いッ!!!!!」
大「ヒィッ!?」


…なるほど。

盾ねっ?(笑)


「だぁーって。大ちゃんがデートしたいって言うんだもーん」
「えっ」
「まぁた…この子は!調子いいこと言ってっ!割り箸はっ?」
「はーい、ちゃんと買ってきたよー」
「サッサと手ぇ洗って!そんな短いの履いてたらまた風邪ひくっ」
「はぁ~い」


背中にひっつかまってたミキが、笑いながら離れてった。

「…」

急に軽くなった気がした。

ミキが残してったぬくもりの代わりに、いろんなもんまでふわわ~って。飛んでった感じ。



…何だ。

こういうのに飢えてただけなのかな、俺。

一人でいるのも結構スキなんだけど、単純に

人のぬくもりっていうか

なんかこう、あったかい感覚っていうか



「ごめんねぇ、大ちゃん。付き合わせちゃって」
「ううん。楽しかったし」
「そうかい…?あ、じゃあ。一杯好きなのいいよ。店のおごり」
「エ♪」

女将さんの太っ腹スマイル

この超ぬっくぬくの空気

…ま、ホントにあったかいんだけどね、店ん中。料理とかしてるから?

/ 21ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp