第67章 タカラモノ(玄奘三蔵)
「やっ、ぁ、そこ…だめぇ…」
「こんな締め付けてよく言うな」
「だっ、てぇ…っ!」
本当は顔に怪我をしている頼華に無理させたくなくて、ゆっくり動いてやろうかとも思っていた、のに。
こいつときたらぎゅうぎゅうと俺のモノを締め付けてくるから。
いつもより余裕のない俺はただひたすらに、頼華をもっと感じたくて奥底に届くようにと腰を打ち付けていた。
ぱちゅぱちゅと俺たちの肌がぶつかる音に入り交じり、聞こえてくる卑猥な音。それがさらに、俺の熱をかきたてる。
「また…っき、ちゃう…!」
「あぁ、イけ」
「あっ、ぁう…げ、んじょ……!!」
「は…っ…出す、ぞ…!」
びくびくとうねり俺のモノを締め付けてくる頼華の最奥に、俺はすべての熱を注ぎ込んだ。
抱きしめながら熱を吐き出せば、俺の耳元で聞こえてくるのは頼華の荒く呼吸する音。
顔を見るために上半身を起こして見遣れば、とろんと熱に侵された頼華の表情がそこにはあった。
「大丈夫か?」
頬を撫でてやれば、俺の手が冷たいのが気持ちいいのか、またすり、と猫のように俺に顔を預けてくる。
「ん…へーき」
「そうか。なら…」
再び熱と硬さを取り戻した俺のモノ。抜く素振りをして入口付近まで引いたモノを、ずぷりと一気に奥まで貫いた。
「え…い、いまイッたばっか、なのにぃ…!」
「嫌じゃねぇだろ」
「あっ、ぅ…げん、じょーのばかぁ!」
もっともっと頼華が欲しくて堪らなくて。頼華はちゃんとここにいると感じたくて仕方なくて。
俺は獣のように彼女のナカを喰らい尽くした。
俺たちが眠りについた頃には、眩しい陽の光がカーテンから差し込んでいて。
俺の腕の中で眠る頼華を感じながら、俺も微睡みの中にゆっくりと落ちていった。
タカラモノ
この世でたったひとつの
俺だけの、頼華
半妖だとか、そんなことどうでもいい。
頼華が頼華であるからこそ
俺は彼女に恋をした。
そしてたとえそれが地獄であっても
俺は頼華がいれば何もいらないから
end
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シリアス?かと思いきやR18っていう。笑