第47章 円満(XANXUS)
触れるだけの口付けをしたあとに、XANXUSが舌を出せば言わんとすることが分かるのか頼華は素直にそれに応じる。角度を変えて、何回もお互いを確かめ合うように。
「…上手くなったな」
「…XANXUSのお陰、かな、」
触れたくて仕方なかった愛しい人の首に手を回せば、それを合図とするかのように、シャツの中に入ってきたXANXUSの手。
それは背中に周り、パチン。とホックが外された音がした。
「ん、ぅ…ふ、」
「…そうだ、声出すなよ」
声を出したところで防音機能もあるこの部屋から外に声が漏れ出ることはないのだが、いつレオナルドとジュリアが帰ってくるのかは分からないから。
「…感度、いいな」
「だ、って…っん」
久しぶりに感じる感覚に、触覚は鋭敏になっている。
「…一回イけ」
頂きを摘みながら、深い口付けを落とせばビクビクとうねる身体。達した頼華の顔は、快感に微睡んでいた。
「っ…おね、がい」
「…なんだ」
「もう、欲しい、挿れて…?」
「…正直になったな」
ぐずぐすに融けきった頼華のソコに自身をあてがえば、頼華の方から腰を落としていた。
「…っく、んんん、」
「…おい、唇噛むな」
唇を噛む癖のある頼華の口に、XANXUSは指を突っ込んだ。
「…声出そうなら、噛んどけ」
「ふぁ、あ、あ、あっ…」
XANXUSが動かずとも頼華は自ら腰を振っていて。肌が打ち合う音が室内に響く。頼華はもう、今は目の前のXANXUSとの快感にひたすらに酔いしれていた。
数ヶ月振りに感じる快感に、既に頼華は何度も達している。
「また…イッちゃ、う…ほしい、ざんざすの、中に、欲しい…っ!」
「っ……くあ…っ!」
歳を重ねれば重ねるほどに、頼華を欲するXANXUSの欲望は頼華の中で弾けた。
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ス「なんだ、戻るんじゃなかったのかァ?」
『やっぱもどらない!まだまだしゅぎょう、つけてよスクアーロ!』
部屋に向かっていたはずのレオナルドは立ち止まり、何かを感じてまた、修行に引き返したのであった。
夫婦円満
__父様母様はなかよし!
end
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XANXUSが眼鏡をかけた姿がいい。笑