第44章 目指す先に(灰崎祥吾)
今、のがあの感覚だったのかな、なんて。聞いてはいたけど、知らなかったから。ふわふわした感覚、とても心地いい。
「…は、」
「…しょ、うご、くん、」
「…そろそろ、いいか?」
「っ…」
「怖いか?」
怖くないなんて言ったら、嘘になる。けど_____
「…いいよ、」
「頼華…?」
「…祥吾、くんと一緒に、なりたい」
「っ…」
ぐにゅぐにゅと私のソコにあてがわれるもの。それは少しずつ、私のナカを押し進んでくる。
「い、った…い…っ」
「…息、吐け」
「は、むり、ぃ…!」
「…悪ぃ」
「っ…え?」
「痛いのは分かってるし、お前がはじめてなのも知ってる」
「…祥吾くん、」
「…でも、やめてやれねぇ」
「…っ」
「…欲しくて、たまんねぇんだ…!!」
「っあぁぁぁ…!!」
ズブリ、と一気に最奥に当たる彼のモノ。
「は…狭ぇ、な」
「…、」
「…頼華?」
私の頬を撫でてくる彼の大きな手。祥吾くんも、不安だったんだね。
「…だ、いじょうぶ。」
「…」
「…わたしは、ここにいるから」
なんて言えば、にぶい痛みが私の中を駆け巡った。
「っあん、ぅ…ふ、」
「っ…唇、噛むな。口開けろ」
彼に言われた通りに口を開ければ、侵入してくる彼の舌。どこまででも追ってくる彼の舌に居心地がいい、なんて。痛みは徐々に、引いていった。と同時に、溢れてくる快感。
「ぅあぁぁぁ、ん、ふぁ」
「…可愛い、頼華」
私の名前を呼ぶ声に、きゅんと子宮が疼く。
「っ、もうそろそろ」
「ふ、ぁぁ…ん、しょ、うご、くん…!」
「っ…頼華…!!」
先程よりも早くなる彼の動きに、私はただ抱きついて、快感に溺れていくしか出来なかった。
_______
こんなにも、嬉しいことがあってもいいのだろうか。
キスや抱きしめたりするだけじゃ、もう足りなくて。
そんな俺を受け入れてくれた頼華は今、俺の手の中で眠っていて。
柔らかなその笑みに、俺は心底惚れている。
目指す先に
___キミがいればもう大丈夫
(目が覚めたらどんな反応をするのか)
(楽しみで仕方ない)
end
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灰崎くん、まじで幸せになってくれ。