第39章 日常(XANXUS)
「んー、ふわふわ、」
ベスターとエマに顔を埋めている頼華。…これは。
俺はソファから立ち上がると頼華のもとへ歩いていく。
「…おい頼華、」
「んー…」
「…寝ろ」
「ざ、んざす……」
やはりか。目をこすっていた彼女は近づいてきた俺の名前を呼んで、微笑むと夢の中へ誘われた。
俺は頼華を抱え直して、ベスターとエマに体を預けるように座り込んだ。
こんないい天気の日だ、眠くなるのは分かる。俺は彼女に軽い口付けを落としつつ、俺も目をつぶった。
_________
どれくらい昼寝していたのか。ベスターに起こされた俺は、外を見る。すっかり暗くなっているようだ。
「…頼華、」
「んぅ…」
はやく起きろ、と口付けてやれば、ゆっくり開かれた瞳。
「…へへ、」
「…なんだ」
「…もう少し、このままがいいな」
なんて言いながら、彼女は俺の首に手を回す。
「…すき、だよ」
「…あぁ。」
「だいすき、XANXUS」
「…分かってる。」
「…XANXUSは?」
「…愛してる」
「…あたしも、愛してるよXANXUS」
ふわふわと微睡むふたりだけの時間、居心地がいい。
日常
___愛する人との
(ゔぉぉぉぉい!ボス、頼華!!)
(…チッ、ノックくらいしやがれカス鮫)
(XANXUS、投げちゃダメだってば!)
(あー、もう。何回言えばわかるのかしら)
(シシシ、馬鹿じゃねスクアーロ)
(おふたりの時間を邪魔するなんてありえん)
(レヴィ、君も落ち着きなよ)
end
_______
XANXUSって主人公ちゃんを普段はベッドにほぼ縫い付けてる気がする。笑
なので、お出かけさせてあげました!