第32章 しるし(XANXUS)
おまけ✿
もうすっかり夜になっていて、XANXUSと頼華以外のヴァリアーの面々はダイニングに集まっていた。
ベ「ボスに頼華、来るの遅くね?」
マ「珍しいよね。」
レ「もしかして頼華様が疲れて寝てるんじゃないのか?」
任務を終えたあとのふたりの出来事をしっている、ルッスーリアとスクアーロは黙りだった。
ベ「おい、マーモン。お前ふたり呼んでこいよ」
マ「ム、だからなんでいつも僕なんだい」
ベ「お前頼華に好かれてるし、お前ならボスも何も言わねーじゃん」
マ「…それもそうだね、呼んでくるよ」
マーモンは頼華のためなら、とふよふよ浮遊しながら扉へ向かう。
ス「…おい、今邪魔してやるなァ」
ベ「…どういう事だよ」
マ「…スクアーロにルッスーリア、君たち何か知ってるんじゃないかい?」
レ「もしや…XANXUS様と頼華様に何かあったのか!?」
ル「ちょっと落ち着いてよ、レヴィ」
ス「何か、って言うかだなァ…」
なんと説明していいかスクアーロが口篭っていたところに、ダイニングの扉が開かれた、XANXUSと頼華だ。
ベ「あ、来たじゃん」
マ「…今呼びに行こうかと…って頼華、君どうしたんだい」
XANXUSに腰を抱かれてダイニングにはいってきた頼華の顔は、少し赤らんでいて。
ス「…野暮なこと聞くんじゃねェよ」
ベ「まぁ、はやく飯食おーぜ」
幹部だけでご飯を食べるのはいつもの事なのだが、今日唯一違うとすれば、XANXUSの膝の上に頼華が乗っているわけで。
ス「(どんだけ独占欲強いんだよ、アレ)」
ル「(ふふ、何かあったみたいね可愛いじゃないの)」
なんてふたりは目配せで会話していた。
「XANXUS、口についてる」
肉を頬張るXANXUSの口元に紙ナプキンをあて、甲斐甲斐しく世話を焼く頼華の姿。幹部たちが居ようがお構い無しに自分たちの世界にいるらしい。
この日から、XANXUSの膝の上が頼華の定位置になったとかなんとか。
ほんとにend
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独占欲強めのXANXUS様。笑