第32章 しるし(XANXUS)
「え。なにこれ。」
XANXUSとの任務を終え、ヴァリアー邸に戻ると、玄関にデカく黒い筒が1つ、並べられていた。
ル「あら、おかえりなさいボスに頼華。」
「ねぇ、ルッス。これ何…?」
ル「あぁ、これねボンゴレの連中が忘れていったのよ」
ボンゴレの連中…?ツナたち!??
「え、ツナたち来てたの!??会いたかったのにー!」
「チッ…おい、」
「あ、ごめん。ざんざ、す…っ!ここ玄関!!」
「…まだ、あの名前を口にするならまた塞ぐぞ」
未だにXANXUSには”ツナ”の名前は禁句らしく。ぶすくれたXANXUSに噛みつかれてしまった。
ス「ゔぉぉぉい、帰ったかァ」
「ただいま、スクアーロ」
ス「早速で悪ぃんだが、ボス話が゙_____」
スクアーロたちが話している途中、私には関係ないかな、なんて思って不意にツナたちの”忘れ物”が気になって、触れた。
_____ドォォォン…!!!!!
ル「な、なにが起こったの!?」
ス「ゔぉぉぉい、まさか…あいつ…」
「…おい、頼華はどこにいる」
ス「あ゛?やっぱりあいつかァァァ!」
ル「ちょっと、どういうこと!?」
ス「あれは、”10年バズーカ”なんだよ!あのクソガキどもが忘れていきやがった、寄りにもよって厄介なモンを…!」
玄関にひろがる白い煙のなかから、ひとりの女性が現れた。
「…お前、頼華、か?」
「っ…もー!なにこれ、どうなって…え、XANXUS…?」
そう、10年バズーカは頼華を飲み込んでおり、10年後の頼華が煙の中から現れたのだ。
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「…は?」
「けふ、っ…なに、これ……ぇ、だ、れ?」
一方で、現代の頼華は白い煙がようやく晴れた、なんて思っていたら男の膝の上にいた。
「え、ちょ…!」
やばい、誰!?こんなとこXANXUSに見られたら、!なんて思い、咄嗟に降りようとすればそれは彼の手により止められた。
「…そうか、この日か」
「ちょ、誰だか知りませんが、ごめんなさい!」
「あ?…俺が分からないのか」
「へ??」
初めて男の顔を見た頼華は驚いた。
え、XANXUSに似てる…??