第24章 守るべきもの(XANXUS)
「あ!レオナルド!」
あれから数ヶ月。レオナルド、そう呼ばれた男の子は未だにおぼつかない足取りで自分より幾分もでかい男の足元にいた。
「おかえり、XANXUS」
「…あぁ」
XANXUSと呼ばれたその男は己の足元にいる男の子を抱き上げた。
「あー、あ!!」
笑顔の男の子はきゃっきゃと嬉しそうに笑っていた。
「んー…」
「あら、ジュリア起きたの?」
ジュリア、そう呼ばれた女の子は目が覚めると頼華とXANXUSの顔を交互に見ていた。
まれにみる男女の一卵性双生児は瞳の色をXANXUSから受け継いでいた。髪の色は男の子はXANXUSの黒髪、女の子は頼華と同じ栗色の髪色を。
「ぱ、っぱ!!」「まんま!」
「…!XANXUS!」
「…あぁ、聞いていた」
「今、レオナルドとジュリアが____」
XANXUSは男の子を抱き上げたまま頼華に近づいた。
この笑顔を、この命を、守るためなら
なんでも出来るような気がした。
守るべきもの
___愛するものとともに
頼華を抱き寄せ口付けを落とすXANXUS。
2人の手の中でレオナルドとジュリアが笑っていた。
end
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アニメ見返していたら、未来編のあとが
どうしても描きたくなりました…
XANXUSには幸せになってほしいな。