第23章 紫煙(XANXUS)
「…XANXUSの匂い、安心するの」
「…そうか」
えへへ、と照れくさそうに笑う彼女に軽く口付けを落とす。
「…今、しあわせだよ」
「…あぁ」
「XANXUSは?」
「…幸せ、だな」
「…!」
優しく笑う彼の笑顔は誰でもない私だけのもの。
紙巻の匂い、彼のコロンの香り。
私を安心させる材料としては充分だ。
室内に残った僅かな紫煙だけが私たちを取り巻いていた。
紫煙
(わたしのだいすきな匂い)
あいしてるよ、XANXUS
end
あとがき
お久しぶりの更新です!
やっと書けた…
XANXUS様が煙草を吸ったら絵になるなぁ
って妄想です。笑
ほのぼの系すきです。