第13章 Beginning of Hell
話している最中は、泥棒の尋問をしているような顔だった皆さんも話終えた今では複雑な顔だった。
「すみません。いけないことなのに」
「いや、そういうことではなく」
翔さんが言った。
「その、ちゃん、だっけ。
その・・・病気なんでしょ?
側に、ニノが居てあげられないのは
なんだか、同情しちゃうなーって」
俺も、と同意したのは潤くんだった。
「そりゃー早く帰りたいだろーしね」
「なんなら俺らがニノ行けないとき行っといてあげるよ」
「相葉さんは・・・結構ですよ」
「え、冷たくない?」
肝心の大野さんには言えなかったけど
皆さん納得してくれたのはよかった。
「総合病院で寝てます。意識戻ってなくて」
「きっと大丈夫だよ。”愛は勝つ”だから」
「はい・・・」
一応病室を教えておいた。
私の許可なしで行くことを禁ずることと
さんはアイドルへの特別がないことと
あまり皆さんについて知らないこと・・・
とにかく、可愛いこと、は
言わないでおきましたけどね?