第13章 Beginning of Hell
どんなに側にいたくても
許してくれない現実があるもんですから。
明日の休みの代わりに
バカというほど仕事があって
さんに付き添う時間がなかった。
さんが目を覚ました連絡は
あれから一度もなく、あと三時間で
昨日約束した、”明後日”がやってくる。
「ニノさっきからソワソワし過ぎだよ」
「だって終わったなら帰りたいんすもん」
嘘です。
本当はさんの所へ行きたいだけ。
「まだマネージャーが話あるって言ってたじゃん」
「相葉さんと違って私は忙しいのー」
「なになに?プライベートなの?」
車の中で皆さんと待機中。
爆睡中の大野さんを挟んで
潤くんが顔を覗かせた。
「え、ニノ、そろそろ彼女?」
「うるさいですよ、翔さん」
「えーー気になんじゃんね」
薄々気づきつつある三人に
すべてのことを白状した。