第10章 ママとパパ
いつもヘラヘラしてる
いつもバカやってる
その人と同一人物とは思えないほど
険悪な顔をして
声のトーンが低く、深かった。
「悠は・・・」
やっと私が口にしたのは
そんな言葉。
「怖くなって布団に入った。眠ってるけど、涙の後がある」
「・・・ごめん」
松潤が謝った。
また座っていたところに腰かけた相葉さん。
「四歳でも、どんな話かはわかるんだよ。内容や意味がわからなくても、怖いって、わかるんだよ」
四歳。
いつの間にかそんな年。
『ママじゃない!』
『パパばっかり!』
そんなこと、口にしていましたもんね。