第1章 心で生きてる
「悠生、それママだよ」
「ママじゃない!パパばっかりママといられて、ゆうはママ、知らないよ!ママに会いたいよーー」
それから、また投げつけて
今度は大きく泣いた。
しゃがんで、大粒の涙を流す悠生。
私だって、泣きたいですよ
泣き足りない
まだまだ泣きたい
に会いたいですよ
でも、
『和さん。お願いがあるの』
『なに?』
『もし、悠生が泣いても、悠生の前では泣かないで』
『え、なんで?』
『悠生の心でも生きてたい。
それが、たった1日でも・・・』
「悠生・・・おいで・・・?」