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空と陸の距離
第6章 アルバム
エレベーターが上がる早ささえにも
なぜかすごくイライラしてた。
途中で止まって誰かが乗る度に
急いでーって。
体は知らないうちに
和さんに会いたがってる。
それは、私もか・・・・・・。
チンという音。
それを聞いて、力が抜けた。
いつもと変わらない早さなのに
長く感じられた。
ドアが開くのが、やけにゆっくりと感じられて
また涼しい風が肌に触れる。
眩しい夕日が私を迎えてくれる。
「・・・・・・見つけた」
夕日に照らされる
猫背のシルエット。
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