• テキストサイズ

空と陸の距離

第6章 アルバム


それからは
さっきまでのイライラを捨てて
ゆっくりと前に進んだ。


驚かしてやろう

なんていう悪戯心が持てるほど
私は余裕を持っている。




そっと近づいて
わっ!というために息を吸った途端



「遅かったじゃないですか」




振り返られた。

私は息を吸ったまま呼吸が止まって
瞬きをするしかなかった。



「ふふ。なに?その変なポーズ」

そう言われてぐったりと
肩の力が抜けた。


「なんでもない」
「そう?」



そう言うと和さんは
ん、と言って自分の横を指す。


その隣に車イスを移動させた。





/ 124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp