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空と陸の距離

第4章 沈む夕日


「いや、でも悪いよ。アイドルでしょ?」
「あ、そういえば」
「忘れてたの?」



こんなに何度も笑ったの初めて。



そのまま押されてエレベーターへ
向かう。


「また、来るの?」

しれっと聞いたつもりが
なぜか車椅子を止めるほどだったよう。

押すのを止めた二宮和也が
上から私を覗き込んだ。


「来て欲しい?」
「べつに」
「あっそー」
「なに?それ」
「来て欲しいならいいですよ?明日も検査だから」


来て欲しいか?


でも、この人のお陰で
楽しいとか、
時間の流れを感じられて






「来たら相手してあげる・・・」
「出た、バカ発言」
「は?」
「答えになってませんよ?」


そうかもしれない。


それからも会話は続いた。


「貴女、名前なんだっけ?」
「気になるんだ」
「こっちは教えてあげたでしょ?」
「携帯に教えてもらったの~」


来て欲しいかもって・・・


思わせるのも、アイドルの力?



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