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空と陸の距離

第15章 もう一回



遊具のある大きな公園を進んで
川のある橋を渡ったら、
向こう側は遊具がなくて


ただ、芝生と木々が広がる。
池があって、静か。
風に揺れる木の音しか、しないもの。


「ステキ・・・」
「でしょ?」
「最高だよ!和さん」
「おいで、」

そう言って私を車イスから離して
お姫さまだっこしてくれる。
木の階段を上がると、
木でできた、休む場所があって

そこから見える、景色。


森に沈んでいく、夕日。
真っ赤な熟した柿みたいに、丸くて
私は言葉を失った。


「す、ごい」
「私の、癒しスポット」
「うん」


ベンチに腰かけて、二人で夕日を見てた。
一部始終、ずっと、和さんの隣で。








手と手が重なって、指がからんだ。
心臓のドキドキが、指を通して
和さんに届いちゃいそうで・・・。















眠くなりだして、くびを肩に置いた私を
和さんは受け止めてくれていた。
和さんの肩の位置が丁度で
眠気が、私を襲ってく。


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