第15章 もう一回
ぬいぐるみやお菓子を抱えて
私と和さんは海の風が当たる
ベンチに座った。
島の上にある、この水族館。
潮風が気持ちよくて、
幸せだと思うのよね。
「和さん、アイス少しちょうだいよ」
「えーー」
「この前クレープあげたよ」
「わかりましたよ・・・ふふ」
そう言うと和さんはアイスと身を
机を挟んで乗り出した。
私の口許にアイスを持ってきてくれて
それを食べれば、口に広がる冷たさ。
少し、溶けてる・・・。
「美味しい・・・」
「うん」
優しく囁いてくれた和さんが
唇に親ゆびをおいて
そこについたアイスを舐めた。
「和さん、やっぱりなんだかエロい」
「そんな顔してアイス付けてる貴女がエロい」
「えーー」
「ふふふ」