第4章 私の太陽【煉獄杏寿郎】
「今日はいい天気ですね」
顔に当たる光が綺麗だと嬉しそうに深影(みかげ)が笑った
深影の目には世の中がぼんやりとしか見えていない
でも天気のいい日の日光はキラキラと輝いて見えると教えてくれた
代々煉獄家に使えてくれている不知火家の次女が深影で
俺が柱になり独立した時に深影を連れて行きたいと言ったが不知火家は今の深影では迷惑になると断られた
「俺は深影でないとだめだ!」
なかば無理やり深影を連れて今の屋敷に移った
いつもの様に夜明けに巡回から帰って汗を流し深影の横に体を寄せる
今日は春とはいえ少し肌寒いのか深影は無意識に足を絡め温もりを求めてきた
深影の柔らかい感触にどうしようもなく朝から深影の白い肌が薄桃色に染まり乱れるまで抱いてしまった
深影の肌がしっとり汗をまとい障子の隙間から差し込む光が白い肌に反射して深影がキラキラと輝いて見えた
後ろから抱きしめ背中に赤い花を咲かせていく
「杏…寿郎さ…ま…駄目です」
さっきの余韻がまだ体に残っているのだろう甘えるような声で拒まれる
「深影……そんな声で拒まれても効果はないぞ」
深影の腰に再び反り上がるのを押し付けた
それが何か分かったのか腕の中で深影の体温が上がり震えた
「杏さま…」
吐息まじりに幼い頃呼ばれていた名で俺を呼んだ
深影は時々俺をこの呼び方で呼ぶ
「杏さま」の甘い響きと深影の熱くなる体を感じた
「そうか…深影もまだ足りないのだな」
首筋を指でなぞり深影の耳に唇を寄せて息を吹きこむように囁くと
「…あっ……っ」
艶のまじった息を吐いて体がうねる
深影の甘い匂いが濃くなり強く抱きしめて深影の上になる、首から胸元臍の辺りまでさっき散らせた赤い痕を指でなぞる
深影の視線が俺を探している様に見えて
頬に手を添えて深影に写るよう顔を近づける
「深影…俺はここにいるぞ」
「杏さま」
幸せそうに俺の手に頬ずりをする
今日は一段と可愛らしいではないか!
明るい光が差しこみ深影のすべてがはっきり見える
白く柔らかな肌に青く浮かぶ血管が枝にさっき散らした痕が花に見え
深影の体が満開に咲き乱れているように見えた
「深影許せ…今日は遠慮はしない」
深影の体を開き、まだ余韻の残る蜜壺に腰を深く沈めた