第17章 思うに別れて(happybirthday)【冨岡 義勇】
伊黒小芭無 26歳 化学教師だ 俺は小さな頃から記憶はあった 鮮明になったのは 面接で御館様の声を聞いた時だった 同期に不死川と冨岡と胡蝶姉がいた事に驚いたが 不死川が冨岡と普通に話をしている事に1番驚いた
顔合わせの日に同じ方向の電車だった不死川と胡蝶姉と3人で飲みに行った 不死川が冨岡を誘わなかったのはアイツだけバスで先に帰ったし 前世の記憶がないからだ その時に余生での冨岡の話を聞いて 自己評価が呆れるほど低く おのれを恥て責め続け自分は柱に相応しくないと卑下した結果があの態度だった…――らしい 本当に馬鹿者だ!
現在の冨岡は…――まぁ気に入ってる
「最近出会った人にみんなと同じような感覚になった だから歳はいくつか聞いたんだが…女性に何歳か聞くのは野暮だと言われた…だから みんなの傍にいれば何か思い出すのかと思い…――それを実験してる」
「初対面でか?」
「何処かで合ってる気がするんだが ただ懐かしさと高揚感…安堵?なんか色々よく分からない 数日は一緒に過ごしたが 離れてからも気になってる」
「まて待てマテ…まず いきなり年齢を聞くな男性でも失礼だし女性ならなおさらだ!本当にお前はデリカシーがない!…――数日過ごした?」
「この間バレー部の合宿に同行した時の合宿先の教員だ」
「嘘だろ相手先の教員に聞いたんか?考えてから話せって言ってるだろ!」
俺が呆れて言葉が出ない代わりに不死川が冨岡にちゃんと怒っていた
「でもさけを…」
「酒?その女教員と飲みにでも行ったのか?」
「いや…合宿初日の夕食に鮭大根が出たんだ 誰が作ったか聞いたらその教員で 以前食べた事がある気がして 懐かしくて不思議な気持ちになった」
その一言で記憶あり組のみんなは理解した 相手の教師は100年前の冨岡を知っていると
だが鬼殺隊時代の冨岡に竈門以外親しい人はいなかったはずだ いつも拙者不幸ですみたいな辛気臭い顔して1人だった 冨岡の身の回りの世話をしてた隠の誰かか?藤の家紋の屋敷の家人か?余生で出会った人か?
余生を知ってる宇随と不死川を見ても はて? という顔をしてる
どんな縁だとしても 朴念仁の冨岡がこんなにも気にする相手か…――俺もすごく気になってきた