第12章 私の太陽 令和編【煉獄杏寿郎】
頭に浮かんだ風景は砂浜に青い海
白いタキシードで胸のチーフと靴はオレンジ色で決めている杏寿郎と白いウエディングドレスでオレンジ色の花束を持つ私
私の少し長いベールを持っている茶色の髪に緋色の瞳の薄いピンクのドレスを着た女の子
女の子より少し小さな双子の男の子がいて杏寿郎と同じ髪色に緋色の瞳で同じ白いタキシードを着てオレンジの蝶ネクタイをしてリングボーイをしてる
成長して杏寿郎より背丈がありモデルのようなバランスのいい体型のした千寿郎くん
その隣には少女に成長した叶芽に若々しいお義父さんとお義母さんが私達の姿をスマホで撮ってはお互いに見せあい笑っている
そんな映像が頭にポンと浮かんだ…
「杏寿郎…頑張ろうね」
「よもや…足りなかったのか?」
否…そっちじゃないよ…
「子供に囲まれて結婚式を挙げるのもいいなぁ…ハワイとか沖縄とかでね…だから頑張ろうね」
2人で頑張って働いて貯金してみんなで…そんな未来を想像する
起きようとすると再びベッドへと沈められる
「杏寿郎?」
「頑張るんだろ?」
「こっちじゃなくて貯金だよ!白い砂浜で結婚式挙げたいの!…んっ…もう遅刻しちゃうでしょ!」
本気で押し倒されて無いから簡単に逃れる事もできる…でも
杏寿郎の腕の中で受け止める柔らかな口付けは気持ちよくて大好きだった
お互いに歳を重ねてケンカをしたり子育てに悩んだり…
そして共に白髪が生えるまで生きていきたい
令和の時代ではそれが出来るのだから
いつまでも太陽のような笑顔でいてほしい
それが一生をかけて私が生きる理由…
「杏寿郎…愛してるよ」
「俺も愛してるよ」
杏寿郎は少し耳を赤くして笑った
ー終ー