第11章 雪の日に始まる【冨岡 義勇】
ぞわり
三葉の背中が泡立つ
欠けたその部位の先端には今は脂肪がついて柔らかくて感覚は鈍くなっていたが冨岡の舌が這う感覚は三葉の脳を痺れさせる
当時の三葉は傷を治す力が無く、何度も化膿して傷が塞がるのに時間がかかった為に左足の傷痕は綺麗ではなかった
その左足を愛しい者に口付けするかの様に冨岡は何の躊躇もなく口に含んだ
左足の指をすべて舐め終わり三葉の顔を見る
「三葉…?」
冨岡の深く青い瞳が揺れて手が三葉の頬に触れて涙を拭う
その時に初めて三葉は自分が泣いている事に気付いた
きっと冨岡には不安と怖れから泣いていると勘違いをさせているのだろう
でもそれは違っていて、普段の冨岡からは感じる事の難しい深い優しさを感じて自然と涙がこぼれていた
三葉の欠けた部分を迷い無く口に含んだ冨岡の愛の深さを三葉は知った
それに揺れる冨岡の瞳がこんなにも愛しい…
「私も…私も冨岡さんが欲しい…」
自然と口からこぼれていた
「全部をもらって下さい…」
三葉が両手を上げる、そこに吸い込まれるように冨岡は体を寄せると三葉の耳元に「大丈夫か?」と囁いた
耳元に触れる唇と声の甘い響きに三葉の体は震える
「好き…冨岡さんが大好き…」
三葉が冨岡の首に噛みつくように吸い付いて赤い痕をつける
「冨岡さんが欲しい…」
もう一度言うと三葉が冨岡に口付けをねだるように唇を開き舌を出した
ただでさえ首筋の吸われた所がチリチリと痛み冨岡の理性を焼いている
それに加えて三葉の口付けをねだる姿と鼓膜を揺らす声にもう余裕など無くなっていた
三葉の口を貪るように口付け深く侵入していく
「ん…っ…はぁ…っ」
苦しげに息をしながら必死で応え冨岡の肩を強く掴む
唇を漸く離し三葉の顔を見ると腑抜けた顔で見つめてくる
呼吸が乱れ上下する乳房が桃色に染まっている大きく膨らんだ先端に吸い付き舌で転がすと三葉の体が小さく跳ね悲鳴を上げた
そのまま手は三葉の蜜壷に触れるとそこはトロトロ濡れていた
人差し指を入れただけで中から愛液が溢れて手のひらまで濡らす
するりと三葉の蜜壷は2本目の指も受け入れ中は柔らかく蠢いていた
奥の深い所まで挿入して指を動かし三葉の深い所を探る