第10章 happybirthday【不死川実弥】
無惨との戦いも終わり、のんびりとした日々を過ごしていた
傷も治りなまった体も以前と同じ…とまではいかないものの体力も回復した
「暑くなる前に引っ越すか?」
そう声をかけた先には三冬がいる
「本当にいいの?」
いつもの御八つの時間。三冬が下働きに来てから、今日まで御八つは二人で食べている ちなみに今日は羊羹だ
「今がいい時期だろ?」
午前中に一緒に行った産婆に
「もう安定期だから体力を落とさないよう動いていいよ」
と言われている
「もっと腹が膨らんだら移動も大変だし、身が2つになったら益々そんな暇もなくなるだろ?」
「そうですね…では準備をしましょうね」
引っ越し先は三冬の実家だ。偶然にも竈門の家の曇取山の麓だった
炭治郎くん禰豆子ちゃん善逸くん親分へ
皆さんお元気ですか?
私の体は母子ともに順調です。産婆さんにも安定期に入ったからゆっくりの移動なら大丈夫だろうと言われました
なので夏が来る前に実家へと引っ越しをする事になりました
なので2つお願いがあります
空き家にして一年以上たってますので家の状態確認と修理をしないといけない所がありましたら手配をお願いします
不死川さんが近々そちらに行く予定ですのでその時におおまかな予算などが分かるとたすかります
あと…出産にそなえて安心して任せられる産婆さんがいれば紹介してください
皆さんに会える日を楽しみにしています
不死川三冬
炭治郎くんからすぐに返事が届いて、家の中は鬼が暴れたままの惨状だったようでしっかり修理をした方がいいとの返事だった
「…それなら建て直すか」
鬼殺隊時代の給金もあまり使う暇がなかったから…とかなり蓄えはある
それと無惨討伐の功労金も特別にいただいたらしい
今回の引っ越にその功労金を使うから心配するなと言われた
家を建てるくらいもらったの?
それに引っ越しの荷物は少ない方がいいだろうと、家具や食器、台所用品、布団も全部処分して実家近くで新しく買い替えるらしい
色々と疑問はいっぱい頭に浮かぶけど彼が心配するなと言うのだからすべて任せる事にした