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かわいいひと

第1章  歩く姿は… 【不死川 実弥】




「行くぞ」

不死様の手にはカステラがあり玄関にいた理由がわかった



私が蝶屋敷でお世話になっていた頃、しのぶ様とカナヲさんが任務で居ない夜は子供ばかりで危ないからと不死川様が泊まってくれていた

その時は必ずちょっと高価なお菓子を持ってきて、食後に皆で食べてたなぁ



「最近は炭治郎くん達がいるから行ってなかったですね」


幼い弟妹がいた不死川様は、子供の話を聞くのが意外と上手かった




なほちゃん、きよちゃん、すみちゃんの三人娘はいつも不死川様を取り囲んで美味しそうに食べてた



「今日は泊まるのですか?」


「これを届けたら帰る。胡蝶から子供達が会いたがってるって言われたからな」


港町での任務は下弦の可能性があるからと、柱は二人しのぶ様と行っていた

帰りにカステラを買ってしのぶ様に預けようとしたら


「ご自分で渡されたらいかがですか?あの子達は不死川さんの顔を見たがってますから」



「それに同じ子供なんですから、炭治郎くんと妹さんにも優しくしてください」


とチクリと言われた。と買い出しに付き合ってくれながら話してくれた



初対面の話しは炭治郎くんから聞いてたので知っている


でも最近は全集中、常中、を体得した事を知ると根性のある奴は嫌いじゃないって言っていたから、新人隊士の中では認めてるみたいだった


まぁ炭治郎くんは不死川様を許してないのだけど…



私が不死川様の所に行くって聞いた日の夜に私の部屋に来て、ひどい事をされたら僕が頭突きしてやります!って言ってた位だしね




買い物を終わらせて蝶屋敷に行くと



「三人娘!土産だ!」



玄関口でいきなり大声で言った



奥から、キャー!と言う声でバタバタと足音がスゴい勢いで近づいてくる


「小波瀬、持っててくれ」


私にカステラに渡すと、走ってくる三人に向かって両手を広げて


「一人ずつこい!」


飛び込んてくる子達を受け止め高くあげ一回りして下ろす





「お茶を入れますから上がってください」


三人が不死川様の手をとりはしゃいでいる



「あらあら、屋敷内がやたらと騒がしいと思ったら不死川さん…あなたでしたか」


やわらかい笑顔のしのぶ様が奥からゆっくり歩いてきた


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