第9章 バレンタイン2020/2/14〖炭.善.伊.冨.煉.宇〗❀
〖嘴平伊之助編〗
彼氏の伊之助くんは、
とてもモテる
顔面が整いすぎているからだ。
でも一つ欠点なのは野性的すぎる
そんな所も好きなんだけどね!!
「はぁ…絶対いろんな子からチョコ受け取っちゃってるんだろうな…バレンタインの意味知らなさそうだし…皆がチョコくれる日だと思ってそう…」
ブツブツと喋りながら1人で落ち込む
「おい」
「はぁ…私が彼女なのになぁ…」
「おい!!無視すんな!!」
ガシッと腕を掴まれた
「えっ!?
…あっ伊之助くん」
「無視すんじゃねぇーよ」
「ごめん💦考え事しちゃってた」
「チョコは?」
「えっ?」
「だからチョコをくれるんだろ!!」
確かに今日はバレンタイン
だからチョコを要求する日じゃないんだよ…
「ねぇーのか?」
シュンとする伊之助くん
「あるよ!!あるに決まってるじゃん」
パァーと表情が明るくなる
「だよな!!今日は好きなやつが好きなやつにチョコを送る日なんだろ?お前が渡すのは俺だけだ!!俺もお前からしかいらねぇ!!」
えっ!!!!????
なんで知ってるの!?
(そう言えば朝、善逸くんから「任せて(イケボ)」という謎の連絡が来たな…
善逸くんが教えたのか!!)
「はいっこれ」
可愛いラッピングに包まれた
手作りチョコを渡す
「食べていいか!?」
「今?!別にいいけど」
美味しそうに食べる伊之助くんを
横目に見ながら
幸せを感じる一日になった。
(ありがとう、善逸くん
後でこっそりお礼を言おう)