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〖鬼滅の刃〗愛してるって伝えたい

第28章 前世と現世の自分〖冨岡義勇〗⚠R18 現パロ





信じてもらえるか分かりませんが

と前置きをすると静かに話し出す



「大正時代のお話です。

鬼が人を食べていた時代

鬼狩りという者がいました。

1番強い鬼殺隊、柱…

その中に義勇さんが居たんです

私は義勇さんの承子、そして恋人でした。

お互い命を守り婚約しようと約束をした中

私は義勇さんの目の前で鬼に

殺されてしまったんです…

きっと優しい義勇さんは自分のせいだと

悩み苦しんだと思います…

謝りたくて謝りたくて

きっと念がこもっちゃったんでしょう

今ここに生まれた私に全ての記憶が宿りました

前世の記憶なんて自分自身

最初は信じられなかったんですけど

無意識に義勇さんを探していたんです。

その私の恋心に胸打たれ

…あなたを探していました」


しっかりと義勇さんの目を見つめ伝える


訳も分からないはずの話を長々と

聞かされているのに何も言わずに

話を聞いてくれる


「大正時代、俺とお前は恋人だったのか?」

「はい、そうみたいです

私の念深いみたいで、傷まで残ってるんですよ」


はははと笑いながらお腹を撫でる


「見せてもらってもいいか?」

「えっ!?」

「すまない…初め

…初めてではないのだろ?」


初めて会った人にと言おうとしたのだろう

言い方を変えた義勇ドキッとしてしまう

正直鮮明に記憶はあるが、

義勇に直接会うのは初めて



「傷…汚いですよ?」


鬼から無造作に切られた傷は

ガタガタで人に見せるようなものでは無い

成長する度に鮮明になる傷

親から傷を消す手術を提案されたくらい

生々しい傷だ


「お前が俺のために頑張った傷だろ?なぜ汚いと言うんだ」


力強い言葉に圧倒される


「…引かないでくださいね」


服を持ち上げお腹を見せる

左胸のしたから右太ももまで

伸びる長い傷


「ひゃっ」


義勇はそっと傷を撫でた


「命をかけて俺を守ってくれたんだな」


嬉しそうに微笑むと共に

切ない感情も伝わってくる


「本当に…信じてくれるんですか?」

「あぁ、俺の夢もお前が話している通り同じだからな」


きっと前世の義勇さんが

お前も忘れるなと自分に喝を

打っているようだった





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