第25章 君との距離〖錆兎〗⚠R18
久しぶりのひなのの料理に皆喜ぶ
お酒を飲みながら、
会えてなかった日々のことを
話していた
「それでね!義勇が」
「おい、飲みすぎだ!そろそろやめろ」
「らって!!義勇面白いんだもん」
酔ったひなのは義勇の話ばかりする
鱗滝さんは、ずっと笑っていて
真菰は、
「本当に天然だよね」
と笑いながらツッコミを入れる
そんな中、錆兎は無言でご飯を食べていた
義勇は、錆兎の異変に気づき
「もう遅い、そろそろ寝る」
と部屋を出ていった
錆兎も厠に行ってくると外へ出た
そんな二人を見て、3人ともやっと落ち着き
それぞれ片付けを始めた
「義勇」
「…なんだ」
「君達、もっと仲良くなったんじゃないのか?」
「勝手にひなのが言っているだけだ、何も変わっていない」
「でも…義勇の話ばかり」
「変な勘違いをするな」
その瞬間、バンッと壁を叩いた錆兎
「…悔しいな」
そう言って歩いていく
「待て!!錆兎!!」
叫ぶ義勇を無視して錆兎はその場を去っていった
ずっと錆兎の頭の中は、
楽しそうに義勇の話をするひなのの顔ばかり
なぜ俺がそばに居てあげられないのか
ぐるぐると嫌なことばかり浮かんでしまう。
別に義勇を疑っている訳でもない
今まで共に戦い1番理解し合っているから
十分に分かっている…分かっているのに
胸がモヤモヤしてしまう自分に腹が立つ