第5章 光
カカシの方に向き直り雪華は勢いにあまり胸ぐらをつかんでしまった事を謝罪した。先ほどとは180度変わった雪華の様子に少し驚いたが彼女なりの成長と気持ちがあるのだろうとカカシは思うのであった。
雪華は空を見て、天に行ったのだろうイタチへと話しかける。
雪華「・・・イタチ、愛してるよ。またいつか…かならず。」
そして数日後に、木ノ葉は壊滅した。
イタチの在籍していた暁のトップ
そして自来也様を殺した張本人のペインが木ノ葉を襲ったのだ。
木ノ葉壮戦力で対峙するもペインの恐ろしい力によって家や施設が立ち並ぶ木ノ葉の里が更地へと化す。
しかし仙人の力を身に着けたナルトの力により脅威は去った。
ナルトは一時九尾の力を暴走させたが、里の忍として、火影を目指し友を救う心を持つあの強い心で、木ノ葉を守り抜いた。
ペインとの戦いでは死人もが出たが、話しによればペインの術 輪廻転生の術で死人はよみがえったらしい。
そのうちの死人には私も入っていた。
死んでいた時の記憶が不思議な夢のようなモノを見たのを覚えている。
あたりは真っ暗だけど、進む道は示されていて、まっすぐと行けば何かが見えた。
私そっくりの女性が、涙を流していた。
そしてその涙が、目の前の倒れている犬の口に入れば、その犬はたちまち元気になりしっぽを振って走り回る。
不思議にもそれは他人事には思えなかったのだ…
そしてその女性は犬が駆けていくのをみてからこちらへ向き直った。
『妾は天姫。そなたの中に力として宿っておる。いつしかこの力がそなたの中で芽吹くだろう。 そなたが心から愛する者を想う時、涙が生命とかす。
心せよ、その力は世界をも変えうる力ぞ、さりとて行使のしようでは守る事の出来る力だ。生きてそれを見せるがよい。託したぞ。』
目を開ければ太陽が微笑んでいるように見えた。
そして暖かな温もりを与えてくれると同時に鮮明に状況を理解させてくれた。
雪華「(・・・生きてる…生きてるなぁ…生き返ってるよ…)…ふふ、まだ会えそうに、ないね」
目覚めたばかりの目で空を見上げれば、太陽ではなく、彼が私を見ていてくれる気がしてならなかった。